neneco

0.5ミリのnenecoのレビュー・感想・評価

0.5ミリ(2014年製作の映画)
4.5
記録。

『目に見えない距離。』

安藤サクラは凄い。
安藤サクラ、好き!!と改めて思った作品でした。
まず、もうキャストが凄い、、笑
繋がりが凄い、、笑

オープニングのクラシックとは不釣り合いな描写から物語は始まり、その世界観に一瞬で魅了されました。
そして、196分という長い映画だけど、観ていて不思議と心地よかった。(前半は心地よかった)

安藤サクラの演技がとても自然なので、リアルだったし、「芝居してますよ」という感じがなくて、そこが凄いなぁと本当に思う。
そして、かなり安藤サクラが体を張っていて、そこも凄かった。
ちょこっと登場する東出昌大も自然体でリアルだったな~!

始まって30分くらいでもう泣いてた、、笑
ヤスオさんの握手からの1万円札、、もうそこでまず涙腺崩壊。
「ありがとうね」と何度も何度も言うヤスオさんが可愛く、愛しく、そして切なく。

この映画は、映画なのか?
映画という枠を越えた素晴らしい作品だと私は思う。

色んな人の優しさや心の歪み、寂しさだったり、考えさせられたり気付かされることが沢山詰まっていた。
あまりにリアルすぎて、観ていて心が何度も何度も痛くなった。

サワと出会った孤独や寂しさを抱えた人は、最初はサワを嫌がるし迷惑そうに振る舞い、見方によればサワも結構生きていくために強引な所はあるのだけど、最終的に「心」が繋がって、繋がったと思えば別れが来る、、そこに泣いた。

「生きているから赤いんやって。」とか、心に残る言葉が本当に沢山ありました。
茂じいのシーンは涙腺崩壊して、一回停止ボタン押してめっちゃ泣いた、、。

後半になるに連れて、前半の「ほっこりする優しさ」というものは減っていくけど、まあ柄本明がまた凄い、、柄本明vs安藤サクラ、、凄かった、、(本当に凄いとしか言えない。)

ラストの叫ぶシーンは忘れられない。
気付いてあげられなくてごめん、と思った。

言葉にするのが難しいけれど、この映画を観て本当に良かった。
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