このレビューはネタバレを含みます
かなり衝撃
初めてネタバレマーク使う
タイトルの予想から、勝手に百円の恋系かなと思いきや、かなり反した穏やかな作品だな〜からの、ものの10分ちょっとでいきなりポロポロ人が死んで、コメディ?とパニック
そこからありとあらゆる要素が放り込まれ、盗み詐欺ヤクザ介護万引き宗教イタズラ遺産嫌がらせ認知症のぞき戦争ポルノ障害ジェンダー病気…
かなりお腹いっぱいで、相当胸焼けしそうなのに、なぜか爽やか
信じられないくらいに見やすい
たぶん、美味しい丁寧な料理のせい
かなり強引に、善悪は押し付けてくるくせに、家に転がり込んで奢ってもらって泊めてもらって、でも家事は完璧
最初の完全拒否からどんどん心許していくお決まりの流れが心地よかった
色々考察できる余白だらけの内容だったと思う
こんなに長いのに、さわさんのことは子宮が無いこと以外なんにもわからないのかなり面白い
真が短髪にされたのは、女として生きると性的弱者になる恐れがあるからかとか、お前には元嫁家の血しか流れてないということは近親相姦だったのかとか、そのせいで真っ白のドレスを汚してしまったから染めたのかとか、考えてもなんの生産性もないけど黙々と考えていた
笑えるシーンも多く、一番いいなと思ったのはアジの開きの流れ
最初のカラオケおじちゃんにコートをもらい、次の自転車おじちゃんに車をもらい、その次の兵隊おじちゃんにテープをもらい、最後舞い戻った海の家おじちゃんには真をもらったのかな
途中、かなり見入ってたんだけど、長くね?となりケースを見るとまさかの3時間越え
なんの後悔もなく
見て良かったという気持ちのみ
いま特に本当に節約になるのかと思いつつも、丁寧にご飯を3食手作りでしようと思ってやってたけど、ちゃんと意味のあることだと思えた
目も当てられないくらいずんだれた女も、神々しいくらい清潔感のある優しい綺麗な女も、コロコロ演じ分ける安藤さくらとても素晴らしい
色気も優しさも清潔感も不潔さも愛情も思いやりも悪どさもぜんぶ愛おしい
長くなった