うにゃ

カニバルのうにゃのネタバレレビュー・内容・結末

カニバル(2013年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

当時、内容的になのか遅い時間でしか上映
していなくて観に行けなかった。
レンタルで我慢するか…と思っていたら、私の住む地域のレンタル屋さんにない!!
しかし、どこからか在庫が送れてきたのか最近TSUTAYAにて発見!!やっと観れたー。

うーん。他人の家の冷蔵庫を勝手に開けるのは非常識。

女性を殺害して解体し、肉を綺麗にラップで包み冷凍庫へ入れる。
そんな主人公には、几帳面さと忍耐強さを必要とする仕立て屋という職業がぴったり。

アレクサンドラとニーナの一人二役のオリンピア・メリンテ。アレクサンドラの金髪よりもニーナの暗めの髪色の方が顔の造りがよく分かって綺麗。

残酷描写はないけれど、主人公が連続殺人犯でカニバリズムという設定でフルヌードがあり18禁。だが、物語は静かにゆったりと進む。

唯一狂気を感じたのは、海のシーン。
女性が海から上がってくるのを待つ。
明るかった空は夜になり、辺りは真っ暗。
それでも、主人公は彼女を待つ。
女性は泣きながら泳ぎ続け、闇の中に消えてしまう。
微妙な表情の主人公。いや〜そんな顔されても。

ニーナを愛してしまった主人公は、ニーナを山荘に連れ出すも殺せず、
「自分は連続殺人犯で君の妹を殺した。そして食べた。」
と告白する。
信じないと言うニーナ。彼女も主人公を愛してしまっている。
「それなら私も殺して」
「無理だ」
「それなら、たわ言よ。」
「街に戻ろう。その方がいい。」
悲しみの表情のニーナ。

最後、帰りの車中でニーナはいきなりシートベルトを外し、運転する主人公のハンドルを奪おうとする。そして横転。
シートベルトをしていた主人公は助かり、外に投げ出されたニーナの側へ近寄る。
「私のニーナ」
生き絶えたニーナに悲しむ主人公。

最後、街の聖体祭を見つめる主人公。
また1人。孤独に戻ってしまった。

一見純愛のようなストーリーでTSUTAYAでもラヴストーリーの棚にあったけれど、そうかな?
主人公は、アレクサンドラを殺して食べた事を後悔していなさそうだし、きっとこれからも食べる。
ラヴストーリーとして昇華するのは無理。
主人公は異常。
愛する人を失って孤独な主人公…悲しい純愛。みたいに描いているのが異常。
そこら辺がホラー。

主人公がどうして捕まらないのかも疑問。この作品では、警察が無能すぎる。

教会のシーンや聖体祭など宗教色も強い。
教会で神父さんが「私の肉〜」と聖書を読むシーンがある。多分、女性の肉を食べている主人公と重ねているのだろう。
聖書などに詳しかったら、もっと重要に思えるシーンなのだと思う。
うにゃ

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