T太郎

マジック・イン・ムーンライトのT太郎のレビュー・感想・評価

3.8
728
ウディ・アレン監督作品だ。
とても面白いロマンチックコメディである。

時は1928年
売れっ子の英国人奇術師スタンリーは、ある霊能力者のインチキを暴くため、南フランスに赴く。

そこで待ち受けていたのが、美しく魅力的な女性霊能力者ソフィーだ。

彼女は初対面であるスタンリーの様々なバックボーンを次々と言い当てていく。
何やら波動を感じるらしい。

果たして彼女の能力は本物なのか?

スタンリーは非常に嫌な男である。
傲慢で皮肉屋だ。
だが、科学と論理を信奉する男でもあるのだ。
霊感とか霊能力など全く信じていない。

これは私も同じだ。
信じていない。
しかし、性格が全く違う事は老婆心ながら申し上げておく。
私は優しくて非常にいい奴なのだ。

しかし、意外とスタンリーはチョロかった。
ある事を契機にあっさりと彼女の能力を信じ込んでしまう。

挙げ句の果てに、マスコミを集めてソフィーお披露目の記者会見まで開いてしまうのだ。
もはや、マネージャー気取りだ。

おいおいスタンリー・・・

この過程の中で、なぜかソフィーはスタンリーの事を好きになっていた。

嘘やん!
自分、ボロカス言われてましたやん。
普通は怒るでしょうに。
なぜ、好きになる?
俺の方が優しくていい奴でっせ?

“恋は魔術師“とはよく言ったものだ。
理想のタイプは誰にでもあるだろう。
しかし、実際に好きになる人が全くタイプに当てはまらなかったりする事は、往々にしてあるものだ。
そう、恋に理屈など通じないのである。

「わたしの~、理想のタイプは~、背が高くて~・・・」
これに惑わされて諦める事のないよう、お互い頑張ろうではないか。

頑張れば、私と有○架純が婚約する日が来るかもしれない。
あるいは、綾瀬は○かとか、長澤○さみとか・・・
夢は広がる一方だ。
もちろん、エマ・スト○ンという可能性も否定できない。
ウハウハである。

おっと、スタンリーとソフィーだ。
忘れてはいない。
大丈夫だ。
危ない危ない・・・

二人の恋の行方にも是非とも注目していただきたい。

私と架純の未来にも・・・

コリン・ファースはコメディがよく合う。
あの深刻で真面目な佇まいが、ギャップを呼び笑いを誘うのだ。
非常にいい味を出している。

4、50年代の名作古典映画を観ているようで、とても心地よい作品だ。
ウディ・アレンらしいシャレオツなコメディである。

気になった方は是非!
T太郎

T太郎