ジャスミン

バクマン。のジャスミンのレビュー・感想・評価

バクマン。(2015年製作の映画)
2.5
納得いかないと態度や表情に出るところ、好きな女の子の前だと目が合わせられないし少しきょどるところ、テンション上がって飛び跳ねるところ、などなど、高校生っぽさを前面に出してるが、やっぱり大人が演じてる大人っぽい高校生だった。一方、神木くんはナチュラルな高校生だった。

佐藤健と神木隆之介のダブル主演だが、本作の見どころは脇を固める俳優陣。編集長役のリリーフランキー、担当編集者役の山田孝之、天才漫画家役の染谷将太、らっこ漫画家の新井浩二、ヤンキー漫画家の桐谷健太。世界観の中に存在してた。

編集長はダンディなイメージないけど、漫画は情熱だけじゃなくて読者に読まれるか、連載を続けられるかを客観的かつ現実的に判断してる面を落ち着き淡々とした言動で表現されていた。
「面白くないからジャンプには載せられない」
「王道のいいとこ取りをしただけ」
その後の服部さんからのFB染みた。「君たちだけの王道を書いてほしい」。

高木・真城は自分の経験を漫画にしていたがすぐにネタ切れ。一方、新妻は6歳から漫画一筋なのに2位、3位をキープ。その秘訣はいかに。だから天才なのか。

俳優陣の演技が世界観を作ってたのに、CGが世界観を壊してた。フィクションが世界じゃなくて作り物だった。冷めた。もちろん連載を完全に再現することはできないし、作品同士のバトルで作家同士のコミュニケーションはほぼないだろうから、必要な演習だったのは理解してる。
いやー。なので、作品化は向いてなかったのかも。
その点ドライブマイカーは、家福の台詞覚えのシーンを意味のある演出に出来てた。漫画家も24時間ペンを動かし続けているのか。アイデア出しや内省の時間は作ってそうだから、そこ使うかだな。
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