オーウェン

バクマン。のオーウェンのレビュー・感想・評価

バクマン。(2015年製作の映画)
3.5
漫画家が主役の漫画があるというのは知っていたが、中身は未読で映画から見ることに。

ある意味タブーのような題材ではある。
漫画家を主役に漫画を作り、尚且つそれを映画化という、ジャンプの裏が透けて見えそうなつくり。
ジャンプとしては雑誌の宣伝もできて一石二鳥なのだから。

とはいえそういう色眼鏡で見るよりは、漫画自体は友情・努力・勝利に代表されるような王道の作りになっている。
まるでスポコンのような熱い中身に仕上がっている。

ジャンプには欠かせないアンケート順位。
漫画は人気が命のジャンプなので、それを目指して高校生コンビが奮闘することに掛け合わせている。

とにかく勢いで見せる映画であり、だからこそ二人が描く漫画の詳細は見せない。
むしろ絵柄の力という映像の方でアピールしていく構成。
だからこそ可もなく不可もないスポコン映画を見た印象しか残らない。

つまらなくはないが今リアルタイムでジャンプを見ていた人のほうが楽しめると思う。

最後に言いたいのがエンドロールの見せ方。
そういう演出を使うのかというほど感心した。
このラストのようなセンスが本編にもっとほしいという欲が残るほど、アイデアが素晴らしい。
オーウェン

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