HAYATO

バクマン。のHAYATOのレビュー・感想・評価

バクマン。(2015年製作の映画)
3.8
2024年84本目
友情、努力、勝利!
『デスノート』の原作者コンビ・大場つぐみさん&小畑健さん作の人気コミックを、『SUNNY 強い気持ち・強い愛』の大根仁監督が実写映画化
2人の高校生男子がマンガを共作し、『週刊少年ジャンプ』での連載を目指す青春物語。
高い画力に恵まれながらも夢を持たず普通の生活を送ってきた高校生・真城最高は、ある日、同じクラスの秀才・高木秋人から一緒に漫画を描こうと誘われる。漫画家だった叔父を過労で亡くした最高は、漫画を描くことを拒否するが、思いを寄せる声優志望のクラスメイト・亜豆美保と交わした約束をきっかけに漫画家を目指すことに。週刊少年ジャンプでの連載を目標に漫画づくりに励む最高と秋人は、敏腕編集者・服部に才能を認められ、漫画家としての第一歩を踏み出すが、そんな2人の前に同年代の天才漫画家・新妻エイジが立ちはだかる。
『るろうに剣心』で熾烈な戦いを見せた佐藤健さんと神木隆之介さんがW主演を務め、染谷将太さん、小松菜奈さん、桐谷健太さん、新井浩文さん、皆川猿時さん、宮藤官九郎さん、山田孝之さん、リリー・フランキーさんらが共演。
本作の見どころの1つであるプロジェクションマッピングを効果的に使ったシーンは、大根監督が知り合いの漫画家に「やっていることは地味だけど頭の中はすごいことになっている」という言葉を聞いて着想を得たものであるそうで、2人が漫画制作に没頭する様子が躍動感たっぷりに描かれている。
多くの漫画関係の固有名詞が実名で使用されている点も魅力的であり、冒頭の主人公2人によるナレーションで『週刊少年ジャンプ』の歴史を振り返るシーンは、漫画に詳しくない自分でも大いにワクワクさせられる。
描きたいテーマを優先しすぎてリアリティに欠けるのではと思ってしまう描写がいくつかあったものの、夢を真っ直ぐに追いかける熱い気持ちとコミカルな仲間たちとの助け合いに心動かされた。
ジャンプ作品をオマージュしたコミックスの背表紙にクレジットタイトルを載せるというセンス抜群のエンドロールがこの上なく素晴らしい!
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