クリストフォルー

The Crossing -ザ・クロッシング- PartⅠのクリストフォルーのレビュー・感想・評価

4.1
この「Part Ⅰ/太平輪(上)」では“太平輪沈没事故”はまだ出てこず、主に国民党軍の側から見た“抗日戦争および国共内戦”が描かれる。その前に観ていた「戦場のレクイエム」が共産党軍側の話だったし、チャン・イーモウの「活きる」も思い出されて、戦争ドラマとしては愉しめた。
しかし、この二部作の主題は、日・中・台にまたがる悲劇的な歴史をモチーフとしたメロドラマなので、本作は丸々序章になってしまうのだ。しかも、メインキャストの3組の男女以外の登場人物たちが、後編で大事な役割を担っているので、関係を見逃してしまうと置いていかれるからご用心。長澤まさみも好い役なんだけど、日本人を良く描くことを躊躇されたかな。黒木瞳の扱いも同様かも。
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