「俺は被害者の血を飲んだ。
そうしないと正気ではいられなかった。
血を飲んでいなければ、今頃、気をおかしくして木の上にでもいるだろう。」
息子を殺した殺人者たちの子供が苦しむことを願う、被害者の母親。その子供も孫も、殺されることを祈っている。
殺されると知っていても同じところに行きたかった母親。
殺人を国際的な問題の解決とほざいて憚らず、人を殺したことで、アメリカ旅行などをプレゼントしてもらってもいいはずと抜かす。
腐ってるーーーー!!!
誰として責任を感じてない、誰も、後悔していない。
でも、ごまかしたり、責任転嫁をするということは、本当は悪いことだとわかっているということ。
それでも、目の前にいるのが、自分を糾弾する人でなければ、近隣の住民をどうやって殺したのか、嬉々として語る。英雄的行為かのように。ただ、残虐で、人殺し以外の何物でもない行為を。
議員でさえも荒廃していて、正当化する。票が集まってるのだから悪くないという。
どうなってんだよ、これーーーー!! な映画で、個人的には、Act of Killing よりも、胸に響いた。
アディさんも、ジョシュアさんも、この映画のために、殺されてたりしないといいけど。。。
映画中大写しになる、理不尽を受け入れられずに、葛藤するアディさんの横顔が忘れられない。