サウナー

ルック・オブ・サイレンスのサウナーのレビュー・感想・評価

ルック・オブ・サイレンス(2014年製作の映画)
3.8
アクト・オブ・キリングの別視点。
合わせてみると興味深い。
沈黙の眼差しとはピッタリのタイトルだった

加害者に比べてカメラには映りたがらない被害者を兄弟に持つアンディーが加害者たちに意見するんだけどやり方が巧みすぎる。
アンディは訪問して眼鏡の度調整をして新しい眼鏡を作る仕事をしていて、加害者達は高齢なので、アンディを招き入れ眼鏡を作ってもらっている。
何度か眼鏡を作り仲良くなってきた頃合いで、そういえば昔このんなことありましたよねぇと話を振っていく。
加害者達は、まさかアンディが被害者だと思ってないのでぺらぺらと当時の様子を話し出す。
そして頃合いを見て、あなたが殺した男は私の兄だと伝える。
ただ淡々と事実を加害者に伝える。責めるわけでも形式的謝罪を求めるわけでもない。あなたが殺した男は私の兄だと。

学校教育で、娘は事実と違う歴史を学ばされているのが現在。
母親はあんたやめなさい殺されると説教する。奥さんは子どもたちを心配する。
加害者と被害者が近所に暮らす狂った場所で、声を殺して生き延びる被害者のなかで、沈黙の眼差しで意見するアンディ。彼の勇気と決意は言い表せないがどうか彼と家族が無事てある事を願う
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