ブラックユーモアホフマン

夏をゆく人々のブラックユーモアホフマンのレビュー・感想・評価

夏をゆく人々(2014年製作の映画)
4.1
『幸福なラザロ』も素晴らしかったアリーチェ・ロルヴァケル監督の過去作。同じようなタッチで、こちらもいい。

光と闇のコントラストが美しい撮影が素晴らしい。ベルトルッチの『暗殺のオペラ』とか思い出した。

ラストが特に『幸福なラザロ』と通じてる。
ちょっと離れた場所との距離感。そこに留まる人、元いた場所に帰る人。
あと、ワンカットの中でマジックが起こる。一見、そんなことが起こるタイプの映画に思えないから意表を突かれて驚いちゃう。見てきたもの全てが幻想だったかのような不思議な感覚に陥る。

フレディ・M・ムーラー監督の『山の焚火』みたいだとも思った。

美しかったなあ。