このレビューはネタバレを含みます
グザヴィエ・ドラン作品ってクセが強いじゃないですか。
私、あまり相性良くないなぁと思って観てなかったんだよね。評判も良いしなおさらね。
そんな思いで見始めたんだけど、いやー、序盤からスティーヴのファンになってしまった。
各シーンごとに流れる音楽が最高に良いし、名シーンが多くて、どのシーンも絵になる。そんな撮影方法だった。
やっぱりグザヴィエ・ドランは天才なんだなと、そう思えた作品でした。
ストーリーは辛くてしんどい。
何度も愛情を確認するスティーヴを見ていて辛かったんだけど、スティーヴなりにダイアンを守ろうとしてるんだよね。
好きなシーンはたくさんあるんだけどダイアンのキーホルダーガチャガチャ言わせて書いたサインのシーンとか、やっぱりスケボーに乗って両手を広げたシーンが特に好きだったな。
後半でスクリーンが広がりダイアンの描く世界が映し出し、そこから現実の世界へ。
ここ、キツかった。
相変わらず天気悪いし嫌な予感しかしないもんね。
泣き叫ぶスティーヴが幼くて切ないんだよ。それを見守るダイアンとカイラね。もう泣くしかない。
出演者全員の演技が素晴らしくてたまんないよね。
3回観たけど、まだまだ、しばらくは繰り返して観ちゃうだろうな。
後日談、この映画が好き過ぎて所有願望爆発。Blu-ray購入しました。