Mommy／マミーのnemutai2016のレビュー・感想・評価

発達障害を持つ少年と母親の話。

不器用で人間くさい愛がひしひしと窮屈な画面から伝わってくる。
驚かされるのがこの映画を作ったのが若年25歳のグザヴィエドラン。この歳で悟ったように母親側からの繊細な視点まで描けんやろ普通。

スティーブの心情の閉鎖感と解放感を1:1の画角で表したり、母親と息子とカエラの喜怒哀楽の感情が今にも爆発しそうなほど剥き出しで次のシーンを予測不能にするほどの緊張感が凄まじい。

良かったとか綺麗だったとかそういうのじゃなくて何か胸にグッとくるもんを感じる映画。