Mommy／マミーの実のネタバレレビュー・内容・結末

母は強し。
ってよく言うけど、愛があるからこそ苦しい事だって沢山あるし、母だって一人の人間なんだなって思った。
何があろうとされようと、底なしの愛があるから母はどんな事だってできる。だから強いって思うんだと思う。
助けを求めたい時もあればむせび泣きたい時もあるのに、無理矢理でも自らを奮い立たせる。強がりだけど、それも一つの強さでもあるかもしれないなぁ。
愛って難しい。

環境が罪のない人を社会的弱者にさせていて、心をも弱らせる。
「障害者」と呼ばれるのは、社会が彼らに生きていくための障害を与えているから。
それでいて周りから偏見され除け者にされる人達にとって、この世はどれだけ生きづらいかと考えると辛い気持ちになる。

カイラが吃音なのもひっかかった。彼女にとって親子二人との時間は心の居場所だっただけに、ラストは悲しかったなあ

作中、素敵な曲が沢山あって凄く良かった。
決してスッキリする訳ではなく、心にもやもやとしたものが残るからこそこれは良い映画だと思いました。