知性と人間味に満ち溢れた作品。カンヌでパルムドールを受賞するのも頷ける大傑作だった。
本編は200分近くあり、会話や口論が大部分を占める。それらによって登場人物の哲学や葛藤や心情を読み取ることになるが、この会話が高尚で飽きることなく引き込まれる。
特に、痛い程にじいさんの葛藤を感じる。伝わらないもどかしさ。知識も経験も経済力も完璧なじいさんが「あること」に気づかされるシーン。「気づいていないのはお前の方だ」と突き付けられた気がした。
妹はまじで嫌い。あいつには同情の余地がねえ!
見た人同士で語りたい!