このレビューはネタバレを含みます
不謹慎かもしれませんが……主人公が戦場で生きるために生まれたような、責任感の強さとか危機察知能力だとかタフネスさで、実在した人物をもとにしていると最後に知って正直困惑するレベルでした、スペックがモンスター。
責任感にしろ、敵の狙撃手ムスタファが生きていることへの恐怖心にしろ、4回も派遣に行く強靭さにビビりますし、そんな人物ですら戦場で精神が摩耗していく姿は恐ろしいです。
描写として一番凄いと感じたのは、4回の派遣で戦況がどんどん悪化していたことで、例えムスタファを倒したとしても意味はないのだろうなというのが在々と伝わってきました。
ラストも含め、このガックリくるところがとてもイーストウッド監督らしい気がします。