クリント・イーストウッド監督作品。
実録戦争映画です。
実在のネイビーシールズの狙撃手、クリス・カイルが主人公(ブラッドリー・クーパー)。
彼は、イラク戦争中に160人(※非公式では250人以上)の敵兵を倒したとのこと。
伝説のスナイパーの英雄譚というエンタメに落とし込みつつ、現代の戦争の実態が描かれていきます。
スナイパーには、狙撃が軍法的に妥当かどうか助言?する法務担当兵がついてるシーンとか。
へぇ〜と思いました。
クリス・カイルは、カウボーイの価値観が尊ばれるテキサスの生まれ。
厳格な父親から「弱い羊たちを狼から守る牧羊犬になれ」と教えられて育ちました。
9.11テロをテレビで観て、強い愛国心から30歳にして海軍に志願します。
そして、類稀なる能力と努力により、スナイパーとして活躍しました。
ただ、タフな彼の精神も、少しづつ変調をきたしていきます。
ちょっとしたことで不安定になって、ブチ切れる。
家族との間にも距離が生まれてしまいます。
戦地ではなく、カイルは母国アメリカで最期を迎えることになりました。
自分のような苦しみを抱えていることに共感して、復員兵や傷病兵の支援の仕事をしていたというのに…