もやし

アメリカン・スナイパーのもやしのレビュー・感想・評価

アメリカン・スナイパー(2014年製作の映画)
5.0
今日は映画2本見てとても充実した一日でした。

1本目

見るの2回目です。レンタル解禁直後に見て以来でした。
この映画は私にとってはかなり思い入れのある作品です。洋画に本格的に心酔するきっかけになった映画でした。

全体を通して圧倒的なまでの完成度。緊迫感。刺激。重さ。切なさ。全てが合わさっていて、当時強い衝撃を受けました。


生まれ持っての特性。幼少期から培われた価値観。強い男。
911を機に国を守りたいというただただ強い意志で入隊。

恋人、後に結婚相手となるヒロインとの出会いもとても感じが良いです。全編を通して二人の愛は本当に美しく、切ない。あくまで映画内の演出の話ですが。(綿密なインタビューをして制作したということなので同じ台詞だったのかもしれませんが)
少しずつ交際を進めていって、やってくるタイミング。下着姿でとても緊張した顔で歩いてくる彼女に見惚れている主人公。もちろん全年齢向けなので直接は描きませんが、これほど美しい濡れ場は中々ないです。


戦場はただただ衝撃。凄まじい緊迫感で、目が離せないです。狙撃手なので、ずっと緊張を保てなくてはいけないのがこちらにも伝わってきます。
いつの間にか仲間からはレジェンド、敵からは悪魔と恐れられるようになります。

ここで急に強いエンタメ要素が入ってくるのですが、敵側にも凄腕のスナイパーがいるという設定です。1000メートル先の兵士を的確に射殺するこのスナイパーは、こちらの作戦行動に取って非常に大きな妨げとなります。

ついにこのスナイパーを殺すことを目的とする作戦まで決行されます。二人の一騎討ちのシーンは見所です。

イラクに派遣された兵士のPTSDも大きく扱っていて、主人公も多分に漏れません。


クリント・イーストウッドは右派なのか左派なのかの論争。重厚さをたたえる無音のエンドロール。当時は世の中にかなりの影響を与えた作品かと思います。
オススメの洋画はと聞かれて真っ先に浮かぶのはこの映画です。当然、誰にでもオススメできる作品ではありませんが…
もやし

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