試験勉強からの現実逃避に見るにはちょっと選択ミスだった。
粛々と4回の派兵を文字で示すのは事の深刻さを表すのにこれ以上ない手法であった。現在はPTSDがすでに知られているからカウンセリングのシーンもあったし、グループでの対話で解きほぐしていく方法のシーンもあった。PTSDという概念が発見されるまでの作品ってなんかあったかしら?と思うが思い浮かばない。概念の発見までは治療もできなかったわけで。治療ができないどころか仮病詐病扱いだったことまで考えると、ラストシーンは堪える。治療もカウンセリングも意味があって効果があるのに。
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