このレビューはネタバレを含みます
イーストウッド監督の映画は『アメリカンスナイパー』で2つ目になる。
実話ベースの映画が近年では多いのかな。
爆発的に感動するわけではないんだけど、ちょうどいい具合に心に響く。ほんとにちょうどいい。
『グラン・トリノ』もそんな印象。
大枠は、ネイビーシールズに入った男が、アルカイダに対抗してスナイパーとして活躍する話か。でもそんな単純な話ではない。
最初は愛国心丸出しのはりきり男かなと思ったけど、戦地に出向くのを重ねるうちに精神的に蝕まれていく。
戦地での死は免れて、家に帰れたけど…
恨まれて殺されたのかな。
遺族が、彼が戦地に赴いていた頃からずっと報われないのがやりきれない。
映画の終わり方。
今までずっと射殺シーンばかり映してたのに、最後に彼が殺されるところを映さず終わる。
個人的にはそこが一番響いた。
『ダンケルク』的な、緊迫感ある音楽も印象的。
持ち歩いてた聖書には何の意味があるんだろう。
肘が赤くなってるので武器保持してるのに気づいたのは、銃構えるときに肘つくからかな。