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アメリカン・スナイパーのIdeonのレビュー・感想・評価

アメリカン・スナイパー(2014年製作の映画)
4.5
まず、ブラッドリー・クーパーの変化に驚く。優男のイメージだったのが、どこから見ても海兵隊員の肉体だ。製作も兼ねた出演だったので、並々ならぬ役作りをしたようだ。物語は現代アメリカの英雄の話で実話である。映画を製作する前にクリス・カイル本人が亡くなってしまったので、本当に伝説のスナイパーになってしまった。クリント・イーストウッド監督の演出も見事で、観客は観ている間中、戦場の中にいるような緊張感にさらされる。実録物だが、後半は主人公と敵のスナイパーの手に汗握る攻防もあり、活劇としても良く出来ている。前作のジャージー・ボーイズの賑やかなエンドロールとは打って変わって、今作のクレジットは無音の中、上がっていく。まるでクリス・カイルに黙祷を捧げているようだ。それにしても、こんな傑作を連発できるイーストウッド監督はすごいとしか言いようがない。
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