ミャクロッタ

アメリカン・スナイパーのミャクロッタのレビュー・感想・評価

アメリカン・スナイパー(2014年製作の映画)
3.7
エモーショナル過ぎる予告編や、ピンと来なかった『硫黄島〜』なんかで感じてた不安は杞憂に終わり、超絶鬱物語や平和教育ではなく、イーストウッドの”映画”を観にきた僕は安心して鑑賞することが出来た。原作の自伝には僅か1行、名前だけしか登場しないという人物をライバルキャラに昇華させることによって、同じく実話モノながらフィクションだらけという『スタリーングラード』のように映画的に楽しめる事が出来たのだ。この辺は流石、映画に人生を捧げているイーストウッドなのかな。この手の話は当人の心情なんてものは考えても到底追いつくワケないので、周りの人物、家族側に立ち、そこに感情移入するのです。よって、日々の暮らしの中、電話口から銃声や爆発音などが聴こえてくる、というシーンには胸が締め付けられる思いになったりするのねん。