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アメリカン・スナイパーのwatarihiroのレビュー・感想・評価

アメリカン・スナイパー(2014年製作の映画)
4.8
米海軍特殊部隊ネイビー・シールズに入隊したクリス・カイル。恋人のタヤと結婚し幸せな生活を送るが、アメリカ同時多発テロをきっかけに戦地に派遣される。狙撃の才能が開花され、レジェンドと呼ばれるようになり、敵から懸賞金をかけられる。テロ組織を捜索するザルカーウィーを捜索し、そして元オリンピック射撃選手のムスタファと死闘を繰り返す。だが同僚が倒れていくのを目の当たりにし、カイルの精神がPTSDに蝕まれる、、、。

アマプラに入ってきて嬉しい作品でした。実際リアルタイムで既に鑑賞済みでしたがもう一回鑑賞。緊張感あふれる狙撃シーンは良かったです。ちょっとした息遣いの荒さが私の頭の中で結構響きました。

戦争によって日常生活が狂わされるクリス・カイル。彼は愛国者であり、たくさん撃ったことで誰よりも貢献したはずなのに、思いがけないところで障害を持ちます。座ってるだけなのに心拍数の異常な高さ、生活で何気なく聞こえたちょっとした音で戦時中のシーンを思い出させ、苦しめます。

戦争起こして良いことなんて一つもないと強く思わせる作品でした。家族はいつ死ぬのか分からない不安に駆られるし、生きて帰ってきたと思えば精神状態が不安定となって明らかに生活を悪くして戦争の弊害が重たいです。

戦時中のシーンで虐殺者の処刑は心臓にきつかったです。劇場で見た時も今回もそのシーンが強烈でした。個人的にクリント・イーストウッド監督の戦争に対する怒りが込められる感じでした。
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