Itotty

私の少女のItottyのレビュー・感想・評価

私の少女(2014年製作の映画)
3.6
映画の旨味というか面白さが掴みにくい作品でした。でも決してつまらないということでもなくて、主人公2人の不安定な心理描写はすごく伝わってきて、物語の行く末に惹かれました。
でも難しかった。つまり理解できなかったです。


映画でも、理解できないもの、を表すために怪物という表現がありました。おそらく主人公の行動を変化させた大事なキーワードとしてでてくる言葉です。
でも世の中になんて理解できないもので溢れてます。
いじめだって、虐待だって、この世界に事実として存在することはわかるけど、なんで無駄に傷つけるのかは理解できません。そういうもの、と本当は理解できないものに対して、なんとか名前をつけてカテゴライズしてるだけ。でも、それがあるかないかが、社会で受け入れられるにあたり大事なのですね。


ラストに向かって、私と、私の少女が、何を思いどの方向へ歩み出したのか。受け入れてくれない社会にどう対していくのか。
彼女たちに寄り添うためにも、鑑賞した方々と語り合いたくなる気持ちになりました。
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