桃龍

ナショナル・シアター・ライヴ 2015「フランケンシュタイン」の桃龍のレビュー・感想・評価

4.0
ナショナル・シアター・ライヴは当たり外れがあるが、これは大がかりな舞台装置やオリジナルの演出で、大当りの作品。
いま10周年記念アンコール上映をやっているが、名古屋のTOHOシネマズはアホなので上映なし。仕方ないので東京で観賞。
しかも、ベネディクト・カンバーバッチとジョニー・リー・ミラーが博士役と怪物役を交換した2つのバージョンを1日のうちに見れて満足。両方とも満席だった。

冒頭、生まれた(造られた)ばかりの怪物が、まだうまく身体を動かせないシーンの演技の違いが特徴的。この舞台オリジナルのシーンである。
ジョニー・リー・ミラーは息子を参考にしたと言っていて、立ったり歩いたりする前の幼児のような演技。
ベネディクト・カンバーバッチは手足にケガをしてリハビリをしてる人を参考にし、脳性マヒのような演技。ちょっとヤリスギ感がある。

2回みたので、字幕の誤字や誤訳が気になった。heartbeatは動脈ではなく鼓動だろう。「これで男(man)になった」は「これで人間になった」とすべきではないか。
桃龍

桃龍