HarukaSekiguchi

365日のシンプルライフのHarukaSekiguchiのネタバレレビュー・内容・結末

365日のシンプルライフ(2013年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

お金を持っていても物を持っていても必ずしも幸せになれる訳じゃない、と頭で分かってはいても、あえてそれを実験で確かめようとする発想が素敵。

毎日1つ何を持って来ようか考えるという行為は、自分と向き合う事なのかなと思った。今自分が最も欲している物は何なんだろうかと自分に問いかける。本屋に行って今読みたい本は何だろうと探す行為、観たいDVDを選ぶ行為とも似ている気がした。
自分の心に耳を澄ませて、本当の気持ちを確かめる。忙しい毎日だと、その機会がなく流れていってしまう。しっかりと研ぎ澄まして選ぶという事は、自分を大切にする事のように感じた。
また、最初の方のブランケットの場面も印象的だった。考えれば1つで幾つもの代わりが出来たりするし、それに気付ける頭の柔軟性を持っている方が素敵だな、と。
物やお金は豊か過ぎるよりも、ある程度の制限がある方がその制限の中でどうしたらよりよくなるか考えたりする為、思いついたり閃いたりする感動や喜びも感じられて、実は幸せだったりするのではないかと思う。また、そういう考え方が習慣になっている人は魅力的だな、とも思う。

ちょうどこの夏冷蔵庫が壊れてしまった私としては、このタイミングでのこの映画との出会いは運命的過ぎると思ってしまった!笑