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365日のシンプルライフのvivoのレビュー・感想・評価

365日のシンプルライフ(2013年製作の映画)
1.0
デジタルネイティブ世代の若者が、最小限のモノしか持たない生活の中で悦に浸り自分語りをするわけだが、セントラルヒーティングと照明とインターネット付きの部屋に住み、差し入れの食料や外食で食事を済ませるという甘えた実験生活から生まれる言葉は驚くほど軽い。モノの所有とは関係のないトラブルも実験に結びつけてアレコレ語る姿もなかなか滑稽で、若者特有の自己承認欲求を眺める作品としては楽しめたが、まぁ全体的に退屈だった。ただ、この映画の直接的なテーマではないのだが、情報というモノとの付き合い方は考えなきゃなと改めて思うきっかけにはなった。日々得て蓄積している情報は、物理的な空間を占めない故についつい持ちすぎてしまっている気がする。限りある頭の中の空間に本当に持ち続けるべき情報は何なのか、もう少し意識しながら暮らしたいものだ。
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