英語では「parents & child」という言葉で表される、日本語独特の言葉「親子」。親子の写真を30年以上撮り続けた写真家のドキュメンタリー。
途中のドラマ仕立てはいらないかなぁと思ったけど、よく考えさせられる映画でした。

親と子を一体でとらえる「親子」という概念は日本独特のものだという。その文化に魅せられて日本で親子を撮り続けているアメリカ出身の写真家のドキュメンタリー。

親からバトンを受け取り、子へバトンを渡す。

受け取るバトンと渡すバトンは同じものなのだろうか？
バトンは一つなのか？
バトンの実態は何だろう？
などと考えさせられた。

親子で写真を撮ってもらった後、親子の距離感が変わったという話が出てきた。7月の第4日曜日は親子の日だというから、その日を口実に親子で写真を撮ってみたいと思った。

ドキュメンタリーの中に再現映像のようなショートストーリーのドラマがある面白い作りだ。2つ目のドラマに出て来る男の子がかわいかった。ワケありの父親に対する愛情と皮肉溢れる受け応えが最高に面白い。