原題『Force Majeure』
監督・脚本 : リューベン・オストルンド
撮影 : フレドリック・ウェンツェル
編集 : ジャコブ・セチェール・シュルシンガー、リューベン・オストルンド
音楽 : オラ・フロットゥム
出演 : ヨハネス・バー・クンケ、リーサ・ローヴェン・コングスリ、他
フランスのスキーリゾートにやってきたスウェーデン人家族の状況が、ある事件をきっかけに一変する様をブラックユーモアを交えて描いたシニカルなコメディドラマ作品。
「夫婦」映画。
常識や偏見などが複雑にからみあう現代社会の人間行動、男女の心理を鋭く描いた作品で、男女によって観た後の感想が違うだろうなぁと思わせる作品。
トーマスが追い詰められて雪崩のように心が決壊し泣き崩れるシーンは笑えるが男ならなんとも言えない感情になってしまう「男の脆弱性」の名シーン。
雪崩から自分ひとりで家族を置いて逃げる夫と、運転手の酷いバス運転から自分ひとりで家族を置いてバスを降りる妻。
うーん、よく出来た意地悪で面白い脚本。