フレンチアルプスで起きたことの作品情報・感想・評価・動画配信

「フレンチアルプスで起きたこと」に投稿された感想・評価

マツキE

マツキEの感想・評価

4.0
mubiのインスタに雪崩シーンが載ってて、面白そう!と思って鑑賞したけど予想通りおもしろかった〜

引きで撮って感情を想像させられるシーンが多いのに、何かが起こるシーンではちゃんと臨場感あってハラハラさせられた。ゲレンデとホテルでほぼ完結するから場所変わらないのに、緩急あって素晴らしい👏演技のおかげなのか構図のおかげなのかよくわからんが。

「自分のしたこと認めてほしい!」と、基本ママのスタンスで見てたけど、パパの気持ちもわからなくもない。仕事では自分の立場を守らなくちゃいけないし、そういう言動が癖になっちゃうこともあるだろうなぁって。それを家庭内でやるのはかっこ悪いけど。

雪山で用を足してしまうシーンすごいよい。

「ママと別れないで!!!」で爆笑。
子供が裏で泣いている所を見せてくれるのが安心できてすごい良いんだけど、今考えるとそれってすごいブラックだ。


派手な映画ではないから人には勧めにくいけど、後からじわじわくるし個人的満足度は高い。また観たい映画。
Aircon

Airconの感想・評価

3.7
フレンチアルプスでのスキー旅行に来たスウェーデン人家族。
眺めの良いテラスでの食事中、人工的に起こす雪崩が多少大きくなりテラスまで飲み込まれるのではとパニックになる客たち。
子供を置いて全力で逃げるパパ。
何事もなく雪崩は終了し、笑いながら席に戻る客たち。
ドン引きする妻。
失望の子供たち。
その後からの家族のコミュニケーションはどうなってしまうのか。



スウェーデン人のファッションとか歯磨きとかパジャマの画一感すごいな。
統一されたシンプルなデザインや色合いで、もはや配給品感すらある。

この妻の向き合い方は正しいと思った。
日本ではありえない夫婦の対話。
日本では空気の読みあいで、なあなあで済ませるところをちゃんと合意形成まで持っていこうとする。
夫婦がお互いに他者だと思うのならそういうことを重ねないといけない。
同質の日本では「相手が自分のことをわかる」とお互いに思っているからこそ、決定的な違いを見つけてしまったときに、すべてが崩れる。
もしくは我慢する、それしか解決策が無い。

ここに来てから友達になった女性とエバとの会話もすごい。
人の人格を否定するなら場所を選ばないといけない、やる気?というので一回落ち着かせるのホントうまいしまじめ。
日本だったら権力差で一方的に人格否定がOKだったり絶対NGだったり、それだけ。
なんならOKな相手ならナチュラルに人格否定がくる。
それか、言いたいことも言えない。
空気を読んで。

旅行って必ず高負荷な状況になるから、結婚前のカップルにはとくに海外旅行を勧めるんだけど、やっぱりそういう状況だとその人間の本性は見えやすい。
成田離婚みたいな言葉もあったらしいけど、そういう負荷をこれから協力して乗り越えていかないといけないのが結婚なのだから、海外旅行は予行練習的な負荷としてはちょうど良いと思ってる。
ただし、別れる確率は上がるので一概におススメはできない。

詭弁で自分のやったことを逃れようとする夫。
妻もけっこうキテる。

でも、人間は日によって神経伝達物質とかの関係で同じ現象でも怒り80だったり怒り50だったりくらいは平気で違うので、あんまり自分の感情を絶対的に捉えすぎないのも大事。
だからこそ相手を大目に見るということも大事。

しかも、怒りというものは説得力にもなるし動機にもなる。
つまり、怒りを名目のひとつの意味として処理するべきではなくて、たいてい真意が別にある。
今回はめずらしいパターンな気がする。



好きなタイプのやつだった。
だけど論点は好きなんだけど、解決や咀嚼が多少素朴すぎたかも。
『雪の轍』ほどお腹いっぱいにはならなかった。

ただこの妻の向き合い方は素晴らしいなと。
人間関係を、ヒステリーや暴力、または空気や我慢によって成立させることなく、適切な態度だと思う。
違う人間なのだから、お互いに違いがあるし、その違いに対して譲れないものも出てくる。
そういうものに対して対応を迫られたときに、この対応をとれるのは、真剣にそういうことを考えてきたのか、北欧はそういうところまで教育してるのか。

ジャンル:スポーツ!?
babygroot

babygrootの感想・評価

3.2
最後、落ちてるバス発見!とかゆーオチ。。ではないのかいっ!のんびりとこんなところ行ってみたい。
家族という共同体から受ける見えない圧…終始不穏で終始気まずい状況に耐えれず、何度か休憩した
Hiroki

Hirokiの感想・評価

4.0
2022カンヌコンペ監督予習②は北欧の鬼才リューベン・オストルンド。

今作は2014年のカンヌある視点部門の審査員賞を受賞していてリューベン・オストルンドを一躍有名にした作品。ヨーロッパでは他にも様々な映画賞を受賞しています。
そしてハリウッドでもウィル・フェレル主演でリメイクされていました。

彼の作る映画はとても興味深くて、一言で表すと“心理実験”。
リューベン・オストルンドは映画という媒体を使って大々的な心理実験を試みている。そんなイメージで私は捉えています。
とても面白い海外のデータがあって、今作を好意的に評価した人の内、9割くらいの人が「不快」「気味が悪い」「辛い」のようなネガティブワードを使っていたらしい。
とても好意的な評価をした映画に使うワードではない...しかし彼の映画を観た人ならその意味が良くわかるはず。
ミヒャエル・ハネケから影響を受けているというインタビューを見て「なるほど!」と納得してしまいました。だから私はオストルンドの作る映画が好きなんだなーと。

まず基本はある家族のフランスへのバケーションの話なんだけど、その周辺に不快さをめちゃくちゃ散りばめてます。
最初に出会うウザい記念写真のカメラマンから始まり、なんか凄い見てくるホテルの清掃スタッフとか、人違いをわざわざ伝えるてくる女性たちとか。別に怒るほどでもないけど「不快だなー」みたいな人たちが至る所に出現する。
これで私たちの心にザワザワが繁殖していく。
ただ私は彼の作る映画はコメディだと思ってます。基本は笑えるかどーかで好き嫌いが分かれるかなと。
今作でもこの家族の“論争”に巻き込まれてしまう人々のはた迷惑さにたくさん笑ってしまう。
...
つまり目線が変わるとそれはまた別の風景が見えてくるんですよね。
それはきっと写し鏡のように。
「不快だなー」と家族に共感して憤る私と、「この家族はクレイジーだ」と巻き込まれてしまう人々に共感して笑う私。
オストルンドが私たちに問いかけるのは“良識”と“主体性”。
家族の父であり夫であるトマス(ヨハネス・バー・クンケ)は雪崩の中で1人で先に逃げた事とその事実を自ら申告しない事について妻のエバ(リーサ・ローヴェン・コングスリ)から激しく叱責される。
問われているのはトマスであり私たち。
これはよーく考えてみると、そこらへんのホラーやスリラーよりよっぽど恐ろしい。

ちなみにオストルンドは友人夫婦が旅行中に強盗にあって銃を突きつけられた時に夫が1人で逃げた事を後から口論している姿を見てこの企画を思いついたらしい。
そしていろいろな資料を調べた結果、災害や事故などが起きた時に先に逃げるのは圧倒的に男が多いというデータがあるみたいです。

あとはヴィヴァルディ四季『夏』を初めとする不穏な音楽も良い。
そしてなんといってもカットや構図が素晴らしい。フレンチアルプスの風景の絶大さも含めて。
映像関連好きな人はこれだけでも楽しめるんじゃないかな。

2022のコンペ作『Triangle of Sadness』はウディ・ハレルソン、ハリス・ディキンソン、チャールビ・ディーン・クリークが出演。海賊に襲われ無人島に漂着してサバイバルする物語。
オストルンドによると「主人公はもうそろそろ引退を考えている男性モデルで自分がハゲ始めている事に気づく」という話もあるらしい。
本当にこの人はお茶目というか意地が悪いというか...
んー楽しみ!

2022-43
佳那

佳那の感想・評価

-
やっぱり変なプライドがない人間がいいよ〜(自戒も込めて)
トマスが自分の弱さを認めて土下座する勢いで謝ったら、エバは許すし認めてくれたでしょ。まあそれが出来ないからたくさんの男女が揉めてるんだろうけど...

エバも、わざわざ人前でトマスのプライドを傷つける事言わないほうが良いと思うけど。どっちが正しいかって言い合いになったらもう収拾つかないよね、謝ってほしいって気持ちはめちゃくちゃ分かるけど...。
私も浮気されたのに謝られなくて責めてしまったので...。

相手の気持ちより自分のプライドを優先する人とはやっていけないなぁ。
norichan

norichanの感想・評価

3.0
スキーリゾートにて。雪崩に会うも子供嫁よりiPhoneを握りしめて一人で逃げてしまった夫。せっかくのバカンスが微妙な空気に。
いやあ笑わせてもらった。
taka

takaの感想・評価

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このレビューはネタバレを含みます

全員引きずりすぎだし、センチすぎないか
豪快な家族なら「なにやってんの〜」「がははすまん」で終わりそうなんだけど、この映画は全員がシリアスすぎる。その雰囲気でよく毎日スキー行けたな…

こういうのは腹を割って話し合うしかない。と思ったが、どうも旦那も素直じゃない。奥さんもその話ばかり擦りぎて最終的には泣き喚くことに。
人間って不思議。泣くのをみたら急に同情してしまう。パパもパパなりに頑張ってたんだね。って

結局はお互いの価値観を理解し合えているか、許容し合えているかに尽きるのかな。無意識に押し付けてるのは怖い。

最も興味深かったのは完璧主義の奥さんに楽観的な考え方を教える女の人の話。奥さんは理解できたのか
「なぜ選ぶの?両方持てばいいじゃない」

しかしこの話、人工雪崩について何一つ説明もしなかったホテルが一番よくないんじゃないのか?近くのスタッフでも誰かが一言言えばすんだ話だよね
Mi

Miの感想・評価

3.3
ザ・スクエアに続いて鑑賞。
こちらもいい感じにストレスかかる…笑

途中の口論の場面で、昔見た「おとなのけんか」という映画を見た時に感じたストレスと同じものを感じました。あの映画よりはぜんぜん好きですが!

全体の雰囲気は洗練されていて落ち着いていて好きだけど、誰かにおすすめはしづらいですね。一人で見たいです。
一人旅

一人旅の感想・評価

5.0
リューベン・オストルンド監督作。

とある一つの出来事をきっかけに信頼関係が崩れてゆく家族の行く末を見つめたドラマ。

『ザ・スクエア 思いやりの聖域』(17)でカンヌ映画祭パルムドールを獲得したスウェーデンの俊英:リューベン・オストルンド監督作品で、一つの家族を巡る心理&葛藤ドラマが描かれます。

休暇でフランスのスキーリゾートを訪れた夫婦&姉弟からなるスウェーデン人家族が、バルコニーのあるレストランで昼食を取っていた際に発生した人工雪崩の規模がやや大きかったため、迫り来る雪崩に身の危険を感じた夫が咄嗟の判断で妻や二人の子どもを置き去りにして自分だけ避難してしまったことから、それまで良好だった夫婦&家族関係に亀裂が入ってゆく様子を描いた“葛藤ドラマ”となっています。

頭の中では“自分よりまず家族の安全を確保しなければならない”―と分かっていても、いざ死の恐怖を体感すると自分の命を守るための行動に出てしまう―という、コントロールの利かない人間の(生存)本能が浮き彫りになった作品で、妻は自分達を見捨てて避難してしまった夫を事あるごとに非難するようになります。世間一般的に夫に求められる責務―“家族を守ること”をまるで果たせなかった夫に、雪崩が来ても子ども達の傍を離れなかった妻は激しい幻滅を抱き、夫婦の関係は信頼を失っていきます。妻の非難に対して当の夫は事実を否定することから入りますが、証拠の録画映像を友人達の前で流される―“公開処刑”もあって、夫の自尊心はやがて崩壊、あのとき家族を守れなかった自分自身を激しく恥じるに至るのです。

確かな愛情で結束しているはずの家族という共同体に、人間の本能が招いた“過ち”が波紋を広げていく様子を描いて、人間という生き物の根源的孤独と家族の理想&実像をシビアかつユーモアを交えて浮かび上がらせてゆく―普遍度の高い心理葛藤ドラマ。舞台となるスキーリゾートに漂う不穏な気配と寒々しい光景が先の見えない家族の不安心理を象徴しています。
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