コキジ

ソウォン 願いのコキジのレビュー・感想・評価

ソウォン 願い(2013年製作の映画)
4.5
8歳の女児ソウォンが学校まで残り100メートルの通学途中に暴行失神され強姦される。腸と肛門を失い、一生、人工肛門に。実話だそうです。

こう言う映画ってどうしても犯人憎しで復讐に重きを起きがちですが、この映画は心と身体に大きな傷を負った少女ソウォンと、そのソウォンを取り巻く大人達に焦点を当てています。

喋れなくなったソウォンをココモンと言うソウォンが好きだった着ぐるみで励ます母とその母とはいがみ合っていたママ友達。
ソウォンが男性恐怖症になり父まで怖くなって近付けなくなってしまい苦難する父。ココモンの古い着ぐるみを譲り受けて毎日その着ぐるみで、勤める工場の昼休みでも現れる父。その工場の上司。
娘がソウォンと同じ目に遭い、その後16歳で自ら命を経ち、自身も後追いするが死にきれずに足だけを失ったカウンセラー。
ソウォンの母が営む雑貨店に山ほど励ましの張り紙をする級友達。

「アルコール依存症で心身喪失状態」を認められ僅か懲役12年の判決に憤り、法廷を出ようとする犯人を襲おうとする父の足にしがみ付いて止めるソウォン。
「パパ、おうちに帰ろう」

ココモンと言うキャラが好きになりました。知らないキャラだけど。
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