CHEBUNBUN

ハラ(不能者)のCHEBUNBUNのレビュー・感想・評価

ハラ(不能者)(1975年製作の映画)
4.4
【とんだブラックコメディ】
セネガル映画史に残る傑作を観た。

重い話かと思いきや、すんげー黒いコメディであった。汚職官僚が富に身を任せ、金で買収、一夫多妻で女をおもちゃとして扱う。

そんな悪の一人が、妻の呪いで勃たなくなった。「あれっ可愛子ちゃん前に勃たない」と気付き、めちゃくちゃしょげます。
怪しい呪術師のところに行き、変な水と性交前の儀式を教わる。ドンだけ藁を掴む想いなんだ!

すると段々、この映画の世界では勃たなければ、人として見られない世界だと気付き笑えなくなる。

そして、女、虐げてきた障がい者、そして、官僚仲間に追い詰められていく様子は本当に怖かった。

暑苦しい映像に音楽が堪らないので、真夏に砂丘の真ん中で観たい作品といえよう。
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