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アデライン、100年目の恋のフジのネタバレレビュー・内容・結末

アデライン、100年目の恋(2015年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

【2020#031】
 アデライン(ブレイク・ライヴリー)は雷を全身に受けて以来、細胞の老化停止に伴って歳を取らない体になってしまった。この秘密をバレないようにと娘以外には打ち明けず、仕事や住居も転々としながら孤独で生きていく。
 そんななかエリス(マイケル・ユイスマン)から熱烈なアプローチを受け、彼女は躊躇いながらも交際を始める。
 その後エリスの実家に行くが、エリスの父親ウィリアム(ハリソン・フォード)はアデラインの旧友であり、ウィリアムは昔から容姿が全く変わらないアデラインに違和感を覚える。当初はアデラインの娘だと偽るが、腕の傷跡からアデライン本人であることがバレてしまう。焦ったアデラインは車で逃亡を図るが、山で陥落事故にあい雷を再び全身に受ける。エリスの迅速な救命対応により一命を取り止め、さらに、雷の影響で彼女は老化する正常な細胞を取り戻した。


 歳を重ねることの素晴らしさを教えてくれる作品。大切な人や周りの人、時代とともに歳を重ねる素晴らしさ。アデラインは一生美貌を保っていられるけど周りがどんどん先立っていってしまうことを思うと胸が苦しい。
 本来の体を取り戻すことは何となく予想できたけど、最後の白髪が1本だけできたことに気づいて、アデラインが老いをささやかに実感するシーンにはこの作品の上品さが凝縮されていてとても良い終わりだなあと思った。
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