あなごちゃん

アデライン、100年目の恋のあなごちゃんのレビュー・感想・評価

アデライン、100年目の恋(2015年製作の映画)
3.0
雷、冷水、雪、度重なる自然現象に身体を鞭打ったが故に、不老の肉体を手に入れた女性の恋物語。

「ベンジャミン・バトン」の恋のジレンマと似ているところがあり、主人公は恋に落ちた男性と一緒に歳が重ねられない苦しみに悩まされる。恋が成熟するというのは、お互いが同じ時間を共有するということであるというテーマが込められている。時間の共有がすなわち恋愛の成熟であるというのは普段眼中にあまりされないポイントだったので新鮮だった。

だがこの映画は、ハリウッド傾向が強く、主人公ご都合主義が多く見受けられるところがあり、良くも悪くも大衆映画だと思った。
画像の色彩や、都市と田舎風景の配分などはすごく好きだったけれど、もう少し主人公の恋愛に生活感が漂うものであったほうが私は好きだと思った。