ゆき

ぼくを探しにのゆきのレビュー・感想・評価

ぼくを探しに(2013年製作の映画)
3.7
あなたの人生を生きて

閉じ込めていた記憶を呼び起こした先に待っている人生。
ファンタジーのようにカラフルだけれど、どこか他人事には思えない物語。
主人公はずっと「だんまり」である。
周りの登場人物が騒がしい分とんとんにも思えるが、ポールの些細な目線や催眠中の世界観で本音は見える。
凝り固まった人生の選択肢から解き放たれた時、自分の人生がようやく始まるのかもしれない。

***
両親を亡くしたショックから話せなくなったポール。叔母に育てられ世界一のピアニストを目標にしていたが孤独に苛まれる日々を送っている。ある日、同じアパートの住人マダム・プルーストと出会い、無くしたはずの過去を取り戻していく。
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