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ある優しき殺人者の記録のkarafのネタバレレビュー・内容・結末

ある優しき殺人者の記録(2014年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

【ログライン】
ある連続殺人犯の知り合いとカメラマンが本人に取材に。彼は神からの啓示を受け、27人の人を殺せば昔の幼馴染とその27人が復活するという。信じられない現象が起き、彼は次々に手を下す。そして最後は自分が死に、神の啓示通り全てが元どおりになった。

【レビュー】
huluで鑑賞。白石晃士の作品は久々。グロテスクを見て大分堪えていたが今作はグロ表現は少なめ。お得意のPOVであった。
カメラをずっと回してる演出がすごい。たぶんスウィッシュの際カットしているだろうが全く気付かない。ずっと回してる風に見える。
監督自身、時には役者にもたせてるのも面白い。
さすがPOVを考え尽くしている男だけある。
シナリオに関して。序盤のあるシーンでオカルトの振りがあり、その後サイコものに戻り、最後はオカルトでおわる。
観客を裏切るという意味、POVという演出法だから成立するのだろう。劇映画であればガッカリの展開。
残念な点はこの映画の見所でもある日本人夫婦との戦いが長い。
バットで何発殴っても死なない化け物夫。なぜか急に変態ノリになるし、変態ノリも中途半端だから逆に気持ち悪かった。終盤の過去に行ったり、パラレルワールドになるところをもっと見たかった。

【自分でやるなら】
例えば日本人夫婦に返り討ちに遭うが無傷で復活し殺すなど神の存在をこちら側に早い内に開示して少し理不尽くらいの方が真新しいと思った
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