アトリ

キョンシー/リゴル・モルティス 死後硬直のアトリのレビュー・感想・評価

4.5
貧困層が住む巨大な団地に、霊が現れると噂のある2442号室があった。
そこへ落ちぶれた役者が死に場所を求めて引っ越してくる。
肉体のない悪霊と魂のないキョンシーが融合した最恐悪な存在との激しいバトルもの映画。住人の悲しい物語とかもあって忙しいけど展開が面白い。


まず衛生観念が日本より低いので香港では一般的?な食事シーンも観ていて生理的にぞわぞわする。
部屋の作りや小物配置など気合入ってて観てて飽きない。ドアの前に鉄の柵が全部屋あるのも日本じゃあり得ないけど海外じゃわりとポピュラーだし団地の作りも面白い。
住人みな家族〜みたいな距離近い感じもこの映画のいい味になってる!日本じゃ絶対できない映画だな。

1985年に「霊幻道士」という香港映画が公開されてキョンシーの火付け役になったんやけど
そこに出演していた俳優がたくさん出てくる。主人公のチン・シウホウもその1人。
これを先に観てたらもっともっと楽しめたやろうなー。
なんでキョンシーと体術でバトルするんや?って思ってたけどチン・シウホウは「霊幻道士」で体術を得意とした霊幻道士見習いだったようでそれから来てるんやなー。いろんなところにオマージュがあるんやろなー全部わかりたい!!俳優がリアルキョンシーと戦う!ってゆう設定が熱い。面白い。


道士の役割を未履修で視聴したので途中で止めて勉強しながら観たけど
体術や呪術なども使っててなかなか興味深かった。宗派もありそうやしもうちょっと深掘りして勉強したくなった。

水子の遺灰で隠の気を強めて延命という概念...!隠や悪は人間に良い作用をもたらさないという固定概念のもと生きていたので目から鱗すぎたwなんでも「気」であることにかわりはないもんな。うん。


CGの使い方や霊体の動きも新鮮で面白いし役者の間のとり方が特に好き。

もう1回観たいなーーー!
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