ナイトアウェイク

キョンシー/リゴル・モルティス 死後硬直のナイトアウェイクのレビュー・感想・評価

5.0
フィルマークス64件目。

キョンシーは、コメディも要素に含めてた分、知ってる人の間では賛否両論。こっちはホラーに振り切り。私、大好きよ、これ♥
余計なBGMもほとんど排除して、淡々と、静かにその場面に同席してられる。
この作品が出た時は、本当に歓喜した。

自分の夫を甦らせる為に、近所の子供を簡単に生け贄にするおばさん。それを利用する、邪悪な道士。悪霊や、過去にもいた凶悪なキョンシー。霊幻道士の無印は、こんな感じのキョンシーだったわよね。すごくいい映画。
御札の色で効果の強さが違うとか、すごい。

あの男の子、私はすごく好きだったから喪失感はとても感じられる。お母さんが亡き骸のように、勝つ見込みの無い相手にただの感情だけで向かう姿は痛々しい。それまでに、主人公の男の人が積み上げたものも破壊したキョンシー。

キョンシーって、こうあっても良かった。今までが道具だったりして、制御の効かない破壊者キョンシーは中々いなかったと思うし。

だけど、やっぱり疑問も…。
死体油って、急に出たわね…。何かしら…。本家のキョンシーとかでは、餅米を使ってたし、この作品でも登場して嬉しかった。けど、餅米は武器になるという説明で終了。ん?

でっかい壁掛け時計みたいな道具も勇ましく使ってたけど、あれが何なのか劇中で説明ないし、初めてキョンシーに触れる人は困るわよね。

ラストはすごくノスタルジックで好き。
私は、断然アリね。
(バイオハザードの後だから、余計に)