グッドフェローズ＋悪いやつら。
すべての語尾にファックがついていた。
ジミーの感情の起伏が読めないので、どのタイミングで誰を殺すのか分からないのがすごい怖かった。老けようがハゲようがやっぱりジョニーデップは美しい。そのアンバランスさがジミーの不気味な魅力の説得力を増していた。
ひとりホワイトカラーの道を歩み続けたビリーを演じたカンバーバッチの陽の雰囲気が映画のよいアクセントになってたように思う。あの胡散臭くも人を魅了する政治家スマイル。登場シーンこそ少ないけれどハマり役だったのでは。特別な会話を交わしたりベタベタするわけでもないのにジョニーデップとカンバーバッチの兄弟シーンは全部よかったなあ。
悪いやつらっぽかったけど、ブラックスキャンダルでは情は根底に静かに流れるだけ。でもだからこそ余韻が残った。韓国映画だったら相手をヒョンって呼んで物狂おしいくらい愛憎ぶち込んでくるところ..勿論どっちも良さがある。
そして私はこういう映画において、死ぬとか捕まるとかより、男同士の絆が裏切られなければハッピーエンドだと思うのだなと気付いた。この映画がハッピーエンドで終わるかどうかは書かないけど。
料理の腕を誉められて「秘伝のレシピを教えろ」って言われて教えたら「口が軽い」って殺されるマフィア映画、他にもあったような気がするんだけどなんだろう..。
