このレビューはネタバレを含みます
原作のイメージにピッタリの双子と老婆だった。ラストシーンを心待ちにしながら最後までテンション高く見た。
動乱下の異常な日々で、悪事や苦しみ、痛みの「修行」を繰り返す双子。ただ、心を殺すことで残虐に生きやすさを求めるのではなく、司祭館の女の顔を潰していることから、2人独自の筋を通してることがわかる。どこまでも強くなるために別離を選んで駆けてゆく、唐突なラストシーンや、短くて強いタイトルまでがやっぱり完璧。残酷なエピソードが淡々と続いて緊張感が崩れない。
きちんと、登場人物がまったく理解できない他人には見えないし、自分の周りにも似た人を発見できるように撮られていた。
できれば2,3作目は映像化せずにおいてほしいなぁ…