このレビューはネタバレを含みます
重くて、痛くて、
観ているのも辛いのに
すごく引き込まれた。
「汝 殺すなかれって言うけれど
みんな殺してる」
戦争で殺し合うのと
罪のない者を虐殺するのと
罪のある者に罰を与えるのと
死を望む者の手助けをするのと
その違いを、善悪を、彼らに
きちんと納得いくよう説明できる
大人などいるだろうか。
簡単に国境を越えられる
時代になったとしても
2人が再会することはもう
二度とないのだろうと思う。
それは彼らが、大人が作った
厳しく理不尽なこの世の中を
生き抜いていくための
最後の訓練だから。
観終わった後に
冒頭の家族のシーンを観返すと
いかに戦争が人を変えてしまうか
身震いがした。
原作も読んでみたい。