キム・ギドク監督は大好きな監督なんだけど、この作品は最悪だった。観ていて、ただただ不快でしかない。
「うつせみ」でやったセリフ無しだったり、「悪い男」を始め、彼の作品にはかかせないバイオレンスだったり、今まで評価されてきた彼の演出にはちゃんと”必然性”があったから、いい作品になってきたんだけど、今作にはそれがない。
なんとなく、要素から考えてストーリーを構築したんじゃないかな。だから、暴力や性描写なんかが観てて、不快に感じたんだと思う。
父親と母親の取っ組み合いとかコントかと思ったぐらい。
大好きな監督だけに、才能が枯渇したんではないと信じたい。