きっこ

メビウスのきっこのレビュー・感想・評価

メビウス(2013年製作の映画)
3.5
 赤と緑のコントラスト


いやぁ~おもしろかったです。
目を逸らすシーンは多々あるのですが(笑)、
わたくしはキム・ギドク監督のタイトルセンスに感銘を受けるくちでして。(本作の「メビウス」もそうですが、「弓」や「ピエタ」とか観終わった後に、思索して、「ああ、そういうこと!」と膝打ちすることがよくあるんですよね。)
本作でのいくつかのねじれ感(というかループ含む?)を考えると、「おもしろい作品だったなぁ。」というのが偽らざる感想です。ママの家出と戻ってくるまでに見たものとか、旅するぺ○スの行方だとか、いろいろありますが(笑)、特に印象深いのは、女性が刺す側になった際のあの慈愛の表情でしょうか。

ただ、前作のピエタを観た際の衝撃(…というかしてやられた感)が半端なかったせいか、少し★が厳しくなった気がしています。
(映画生活投稿分2015)
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