ストーリー
スーダンの難民について描かれた物語。
マーメル達は戦争に巻き込まれ親を失い子供達だけで安全な地を目指す。飲み物も食べ物もない中、幼い子供は死にチーフである兄はマーメルを庇い兵士に連れていかれる。命からがらたどり着いたスーダンの難民キャンプ場で数年の時を過ごし、彼らはカンザスシティに行けることとなった。そこは、大自然の中で生きた彼らにとっては別世界だったーー
一方、彼らのサポート担当になったキャリーは世間知らずでズレた彼らに苛立ちを覚える。しかし、彼らと交流していくうちに友情が芽生えていく。
この映画は、私達の知らないスーダンの現状と難民問題を取り上げた物語である。
大自然が美しく撮影されているからこそ、戦争というキーワードがとても悲しく感じられました。彼らはきっと戦争が無ければ故郷を離れたくなかったのではないかと思います。恐ろしい思いをしても家族と過ごした故郷。それでも離れなければならない現状に辛さを覚えました。また、マーメル達のように家族と離れ離れになった人達はとても多いんだと思います…
兄弟の一人が乗り物の中でミカンを食べる時に見ず知らずの人にも渡そうとするシーンが印象的でした。それを観た時に彼らにとって分け合うことは当たり前なんだと感じました。彼らの中には差別などなくお互いに助け合い生きていく。争っても、謝罪し兄弟と呼び合い仲直りする。そこに戦争を無くす道があるのだと教えられた気がします。
