オランジェ

ミッシング IDのオランジェのネタバレレビュー・内容・結末

ミッシング ID(2011年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

暇つぶしに観た映画。

ストーリー
主人公ネイサンは、仲のいい両親に愛情を注がれ、近所の女の子に片想いをしている普通の高校生だ。ある日、課題を出され調べ物をしていると誘拐児童サイトに子供の頃の自分の写真が投稿されているのを発見してしまう。自分は何者なのか?本当の両親は?誰も信じることができず、混乱のままネイサンは裏社会の戦いに巻き込まれてしまうのだった。


感想
評価を読むと、あまり評判はよろしくないようですが、私は普通に楽しめました。
テンポもいいですし、戦うシーンも悪くないと思います。ただ、ネイサンの出生の秘密を知った時、もっと大物を想像してしまっていたので少し拍子抜け。いえ、出生の秘密としては、かなり驚きなんですけどね(笑)
主人公の役をしているテイラー・ロートナーは浅黒いイケメン。彼の格闘シーンにも見どころはありますが、私は終盤で登場する父親な存在がツボでした。
敵に追われ逃げるネイサンに電話し、敵を誘導するように指示。出来ないと弱気のネイサンに
「お前のそばに居る」
と父マーティン。後ろ姿で、全く正体は不明ですが、頼り甲斐を感じました。シルエットが普通にイケメン。
ラストで、親子の会話が電話越しに行われる場面でネイサンが「父さん」と呼ぶ。
マーティンが一瞬、言葉に詰まります。それだけで、彼が息子をどれだけ大切に思っているのかが分かります。しかし、マーティンは、息子と一緒にいる人生を、父となる道を捨てたのだと言います。彼のスパイとしての覚悟が分かるシーンです。息子からすれば身勝手かもしれませんが、縁を切る事で守れる命があるということなのでしょう。
今後、親子の再会は有り得るのかは分かりません。ただ、ラストを観ている時、多分ネイサンは平凡な暮らしを選ぶのだろうと思いました。そして、任務の合間に息子の姿を見守るマーティン。たとえ会えなくても、マーティンは父親でネイサンは息子として、確かな絆があるように思います。
オランジェ

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