海街diaryのKipのネタバレレビュー・内容・結末

「生きてるものは皆んな手間がかかる。」
死によって始まった、残された人たちの物語は、何気ない文脈で語られたこのセリフに集約されるんだろうな。
喪服とかターミナルケアとか、映像としても言葉としても度々死が言及されるけど、結局、死はあくまで生の一部なんだなと思った。

均衡の取れた一人の人間を四つに分けたような四人。明白な共通点こそ見つけられなかったけど、そういう意味では四人はちゃんと姉妹なんだと感じた。
上三人の性格が似てないのは、元よりというよりは、家族として生活するうえで折り合いをつけてきた結果なんじゃないかという気がした。