海街diaryのリミナのレビュー・感想・評価

※原作未読

同名漫画を原作とした是枝監督作品。

まず、鎌倉と岩手県の自然に囲まれたロケーションがいい。
その中でリアリティのある日本家屋の家具に木が軋む音や虫の声といった環境音がノスタルジックな気分に浸らせてくれる。
また、何気ない日常描写をゆったりと映しているのも温かみがあり、三姉妹とすずの関係性の変化が見て取れる。
そうした日々の営みと同時に別れも描かれることで、物語に深みが増す。

すずが学校の窓から外を眺めるシーンと自転車2人乗りで桜並木のトンネルの下を走るシーンが特に印象的だった。