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海街diaryのhamadonのネタバレレビュー・内容・結末

海街diary(2015年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

●家族環境複雑すぎ。
複雑な家族です。
鎌倉に暮らす三姉妹を不倫が原因で捨てたお父さんは山形に異母妹がいるし、冒頭はそのお父さんが亡くなるところから始まる。
お母さんは札幌に暮らしていて、めったに鎌倉に帰ってくることもなく、両親に恵まれていない3姉妹。
そんなダメ親の三姉妹+異母妹は、支えあいながらなんて良い姉妹なのだ。
立派に育ってくれて何より。

●こんな4姉妹、奇跡だろっ!
4姉妹がこのキャスティング。
香田幸 - 綾瀬はるか
香田佳乃 - 長澤まさみ
香田千佳 - 夏帆
浅野すず - 広瀬すず
いやいや、こんな美人ばかりの4姉妹なんていないだろっ!!
みんな個性あって素敵でした。
広瀬すずなんてまだ中学生(役の中ね)なのに、しっかりしているんだよ。
お姉さんたちに気を使いすぎて、ストレスためていくんだけど、間違ってお酒飲んだ時くらいしか愚痴らないw
そして、サッカーが美味すぎる。あのフェイントは経験者レベルだよ。

そんな中、最も僕の心を揺さぶったのは
長澤まさみ。
キレイな人だけど、すごい顔がタイプってわけではない。
だけど、長澤まさみの女優としての演技は大好き!
ホストに貢いでいたり、何よりも酒が好きだったり、酒癖悪かったり、
恋愛でダメな男を好きになったり、そんな役がピッタリ。
そして、改めてスタイルが良すぎてヤバイ!!

この4姉妹はみんなスタイルのよい女優さんばかりだけど、その中でも長澤まさみのスタイルの良さは抜けている。
長澤まさみの出ているってだけでその映画観てしまうもん。

●鎌倉の四季
広瀬すずが姉妹になって一緒に住み始めてからの鎌倉での1年の物語なのだけど、鎌倉の1年が素敵すぎる。
やっぱ、この梅雨の時期は鎌倉の紫陽花がきれいなのはわかるんだけど、
春夏秋冬、その時期でもいろんな表情を見せてくれる鎌倉。

特に江ノ電沿いや長谷や極楽寺駅付近の鎌倉が素敵なのだよ。
この映画観た結構の割合の人が、鎌倉に住みたくなるよ。きっと。

●血よりも環境
生物学的にも血のつながっている家族って、無条件に愛するものだけども、
実際、そんな血とか細かいことはどーでも良いのよ。
ということを教えてくれる映画。
家族の絆をないがしろにしよう!とか言っているのはないけども、1個人として家族だって気の合わない家族だっているだろうし、家族じゃなくたって家族以上に大事な存在になる人もいる。
ニュースでも頻繁に親を殺したとか、子供を殺したとか兄の寝ている間に妹が斧で襲った。とかそんな事件が後をたたない。
家族だからと言って成人すれば大人同士なんだから、お互いストレス溜まりまくるなら、一緒に居なくたって良い存在だと思っている。

多分、昔に比べてそういうのは自由になっている風潮があるし、こういう映画をポップに制作することで、今の風潮を表現しているんじゃないかな。
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