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at Home アットホームのqpのレビュー・感想・評価

at Home アットホーム(2015年製作の映画)
4.0
 和彦は空き巣、皐月は結婚詐欺師ですが、子供3人と幸せな家庭を築いています。皐月の結婚詐欺が相手にばれ、皐月が拉致されてしまい、という話です。

 小さな子供がいるのに、両親の仕事が驚きです。特に、子供たちが両親の仕事を受け入れていることから、そういう遺伝子の家族なのかと思ってしまいます。ただ、早い段階から皐月の仕事が順調にいかなくなります。

 父兄参観で家族愛が感じられます。1人1人の背景はステレオタイプであるものの、短くまとまっているので良いです。残念なのは最初のシーンでどういう家族か分かってしまっていることです。加えて、竹野内豊と松雪泰子がくっつくのが分かりませんでした。

 そして、万引き家族の前に観ておけば良かったです。本作も時系列や人物の視点を入れ替えて面白くはしてありますが、観た順番で二番煎じに感じました。万引き家族はこれを基にしているかもしれませんが、捜索願や生業、指紋などの特定を考えると、ラストも含めて万引き家族のほうがリアルですね。

 両親の仕事は問題ありますが、私はこういう家族はあっても良いと思います。でも、今の日本では養子ということは少なく、元の家族に返させたり、施設に入れたりするほうが良いとされていると感じます。映画内の事件など何かあったときにどう動くかで家族の絆が初めて分かりますので、絶対に良くなるとは言えませんけどね。

 あと、芸人ですが、千原せいじ、板尾は気づきましたが、村本は気づきませんでした。
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