オマールの壁のTakayukiMonjiのレビュー・感想・評価

「パラダイスナウ」のハム・アブ・アサド監督の13年作。原題は「Omar」。
作風は「パラダイスナウ」にも似ていて、パレスチナの現状をうまく切り取り、若者のリアルな絶望感が淡々と描かれている。若者たちの愛と友情と欺瞞がヒリヒリと展開していった。イスラエル軍の抑圧された世界がこんなにもやるせないのか、、。自国の現状をドキュメンタリーではなく、映画のドラマというフォーマットでくっきりと伝える作品。
日本では馴染みの薄いパレスチナ自治区の分断壁が象徴的なシーンで登場。閉塞感。。